知っておいて欲しい、美しい屋根の条件とは?
美しい屋根の条件とは?
家を建てる人、リフォームする人に知ってもらいたい、屋根メーカーの基準。
屋根は建物の印象を左右する大きな要素です。家を建てる際には、形状や色合いなど、じっくりと考えて選ばれるものと思います。
しかし、「美しい屋根」とは一体どのような屋根なのでしょうか。その基準や考え方は、あまり一般的には知られていません。
そこで「ビューティ」を社名に掲げている弊社が考える屋根の美しさについて、今後ぜひ注目していただきたいポイントを簡単にまとめました。
線の流れの美しさ
弊社が横葺き金属屋根を生み出した50年以上前、できあがった屋根を見た人たちは口々に「美しい」と表現しました。それが元旦ビューティ工業の始まりです。
屋根のデザインにおいて、曲線や直線など線の流れは美しさに影響を与えます。
柔らかい曲線や流れるようなライン、歪みなく一直線に施工された屋根は壮観です。
美しい線を実現する寸法精度の高い屋根材
元旦の金属屋根はロールフォーミングで複雑な形状の屋根材を精度高く加工する技術があります。製品ごとに複数段からなるロールを細かく調整することで、寸法精度の高い屋根材ができ、美しい線をつくります。
凹み、傷の無い美しさ
完成した屋根に凹みや傷がないことは理想です。
しかし、施工時は足元が不安定な屋根の上に乗って作業します。足下が不安定な現場での作業では踏み外すこともあり、凹みや細かな傷がついてしまうことはゼロではありません。
特に屋根のハゼ(金属板同士を繋いでいる部分)を踏みつけてしまうと、劣化の原因になるため、美しさを保つには、ハゼ強度は重要です。
意匠性としての美しさ
「屋根」というと、三角形の見慣れた形を思い浮かべると思います。しかし街中をよく観察すると、屋根にも様々な形状があることがわかります。平らな屋根やドーム型の屋根など、多様なデザインも金属屋根は得意としています。
こういったデザインを実現するには、まず屋根として漏水を防ぎ、強度を確保することが大前提です。金属屋根は加工がしやすいため、屋根としての役割を果たしつつも自由度の高い形状・デザインに対応することができます。
それら全体観の美しさから、細部までの美しさまで含め、視覚的な美しさがあります。
軒先の美しさ
軒先は、建物の外観や表情を決定する要素の一つです。
軒先が直線的でエッジがシャープであると、洗練されたモダンな印象を与えます。ゆえに、軒先に設置された雨樋は、屋根の印象を左右します。
上記は弊社の特許製品である「元旦内樋」の施工事例です。
一般的な雨樋では屋根と雨樋は別物として取り付けられますが、元旦内樋(特許・意匠多数登録済)は屋根と雨樋が一体化してシャープな軒先をつくり出します。落ち葉詰まりを防ぎ、雪や強風にも強く、見た目にも美しい製品です。
機能美
機能美とは、見た目としての意匠性からのアプローチではなく、そのものが果たすべき機能のために最適化された、無駄の無い美しさを指します。
強度・防水性
まず第一に、台風・強風に飛ばされず、雨漏りを防ぐこと。
屋根を固定する部材や屋根同士のつなぎ目など、見た目には見えない内部構造にも、屋根の美しさを実現する要素は詰まっているのです。
施工性
一直線に見事に揃った屋根のライン、凹みも目立った傷も無く美しく葺かれた屋根を見るのは、とても気持ちが良いものです。
ところでその美しさは、屋根製品の寸法精度が高いから実現できるものでしょうか?
実はそれだけでは不十分です。
その理由の一つに、「屋根は屋根メーカーだけでつくるものではなく、施工者と共につくるものである」ということがあります。
精度が高くても、正しい施工ができなければ美しい線は実現できません。誤って踏みつけてしまえば凹んでしまいます。施工がしにくければ何度もやり直しが生じ、傷も付くでしょう。
それは外観上の問題のほか、屋根としての性能低下に繋がりかねません。
そのため、屋根製品が持つ見た目の美しさと、その実現のための施工性は両輪なのです。
施工を支える製品の技術
弊社の屋根製品は、美しさと強度のために複雑な形状をしていますが、施工はいたって簡単です。施工不良を抑止し、手間をかけずに正しい施工が容易にできることを第一に製品を開発しています。
屋根材の施工のしやすさが、美しい屋根の実現に影響するのです。
元旦ビューティ工業は創業以来、「見た目に美しい」「強度(台風・風に飛ばされない)」「省施工(手間を省いて正確に施工する)」を追求してきた金属屋根メーカーです。
当サイト内でも、それら追求のために開発した独自の工夫について解説しています。