元旦ビューティ工業株式会社

マルクヨクサンキュー 0120-09-49-39

雪国の屋根と雨樋

積雪を直接受ける「屋根」や「雨樋」における雪国の事情や、対策についてご紹介

積雪の多い地域の屋根は、積もる雪から住宅を守るため様々な工夫が見られます。立地条件やコストに応じた雪処理を促す屋根の仕組みや、家屋と屋根の劣化を防ぐ雨樋についても解説いたします。

雪国に多い金属屋根

屋根には様々な種類がありますが、積雪の多い地域では金属屋根が多く採用されています。

金属屋根

雪国で多く採用されている金属屋根は、素材の吸水率が低いため雨漏りが起こりにくいというメリットがあります。

また積雪の重みは家屋に大きな負荷をかけます。金属屋根は非常に軽量なため家屋にかかる重量を低減することができ、耐震性や耐久性についても利点があります。

金属屋根ならどの鋼板を選ぶべき?

屋根雪の処理方法に合わせた屋根形状

屋根に積もる雪を処理する方法は複数あり、それぞれの適する条件は異なります。

自然落雪式屋根(自然滑雪式屋根)

屋根から雪が自然に滑り落ちるよう勾配を急にした屋根です。敷地内に落ちた雪が堆積できる面積と通行する人や物の安全性を確保する必要がありますが、人力での雪下ろしを軽減するために、多雪地域の多くの家屋で採用されています。建築時の費用やランニングコストも比較的抑えることができます。

しかし、急勾配屋根による一般的な自然落雪式屋根には、落下雪やつららの危険があります。そのため弊社ではその対策の一つに、横葺き金属屋根をご提案しています。
約40年前に屋根の雪処理について独自に研究を行い、横葺き屋根の段差(ハゼ)が雪を分断し、塊で一度に滑り落ちることを防ぐという結果を得ました。屋根雪を分断することで落雪被害の抑制に加え、雪庇やつらら発生の軽減にも繋がります。

※自然落雪は降雪量、風向き、気温など気象条件によって異なり、屋根勾配と材料の選定が必要です。

当時の落雪実験の記録をご紹介

実験は三か月間にわたり、福島県会津若松市にて日本大学工学部監修の下で行いました。複数の屋根材において、自然落雪の様子を検証しています。

上平村立楽雪住宅屋根の技術開発

富山県東礪波郡上平村(現:南砺市)の「克雪タウン計画」では、村の伝統的な屋根の外観を保ちつつも、高齢化に対応した自然落雪式屋根の技術開発に協力いたしました。
実験の結果を踏まえ、5寸勾配で“むくり”のついた横葺き屋根をつくり、棟両側の屋根雪がつながらないように、棟の頂部に「雪割棟」をつけています。

こういった積み重ねが今日の弊社製品を実現しています。

雪に強いお勧めの屋根製品 断熱ビューティルーフ2型

耐雪式屋根(無落雪式屋根)

雪をあえて屋根の上に留まらせ、自然に溶けるのを待つ屋根です。建物に雪の重みに耐える耐荷重が必要ですが、敷地に余裕のない場合でも実現可能です。雪下ろしの必要がないことが最大のメリットです。

耐雪式屋根にはいくつかの形状がありますが、最も主流なものはM型屋根(バタフライ屋根)です。これはM字のように真ん中が低くなるように屋根に緩く勾配をつけ、中心には谷樋を設けており、部屋の温度で溶けた雪解け水を室内の竪樋(ダクト)を通って外に排出します。
しかし、樋と屋根の継ぎ目からすが漏り(室内の温度が屋根表面に伝わって解けた雪が再び冷えて氷となり、周りの雪解け水をせき止めることで、排水経路を失った水が屋根の繋ぎ目などから浸水する現象)が起こりやすいため、深い谷樋を設ける必要があります。

弊社の屋根は金属板が裏打ちされた高耐候性の塩ビ防水シートの繋ぎ目を熱融着で一体化させることで、融雪水が溜まっても建物内部への浸入を防ぐため、すが漏り対策として有効です。そのため谷樋が不要になり、コストと谷樋分のスペースを削減します。

製品情報 元旦スチール防水屋根

雪国の雨樋事情

雨樋は屋根や家屋の劣化や雨漏りを防ぐ役割を持っており、標準的に取り付けられている設備です。しかし積雪の多い地域では雨樋を適切に運用できていないケースも多いと思います。

頻繁な故障

雨樋への積雪や、落雪時の負荷・衝撃などで頻繁に壊れてしまう状況では対策が必要です。
強度を高めるために支持金具を取り付ける間隔を狭める方法もありますが、それだけでは限界があります。

取り付けを断念する場合も

豪雪地域では雨樋を付けることを断念せざるを得ないケースもあります。その際には地面に落ちた雨水や雪解け水が土台部分に溜まらないよう水はけについて特段の配慮を行ったり、地面から跳ね返る水により凍害を起こさないよう何らかの対策が必要になりますが、本当は雨樋を付けたいという声を聞きます。

積雪への耐久性を確保

家屋の状態を良好に保つために、雨樋を取り付けたい。だけど積雪によって雨樋が壊れてしまう、取り付けられないといった方々にもご使用いただける雨樋を開発しました。

標準仕様で150cmまでの積雪に耐久します。(特別仕様であれば強化可能)
お住まいの地域の積雪量等を鑑みてご検討ください。

樋に被せられた落ち葉除けのカバーにより、内部に落ち葉や雪が入ることを防ぎます。また落ち葉除けを樋の先端にフック状に固定し引っ張り上げる構造により強度を高めています。

製品情報 元旦内樋

雪国の屋根・雨樋は、元旦の製品をご検討ください。

お問い合わせ