神社仏閣の小規模な屋根工事にもお勧めの本瓦棒葺き金属瓦
神社仏閣の小規模な屋根工事にもお勧めの
本瓦棒葺き金属瓦
屋根改修にあたりお勧めの金属瓦と弊社の独自工法、そのメリットをご紹介
神社やお寺の屋根には銅板、檜皮葺、瓦など様々な素材が用いられます。
近年では軽量で地震に強い金属屋根が注目されています。社寺に採用される金属屋根は、多く見られる銅板の横葺き屋根だけでなく金属瓦もあります。
ここでは金属瓦のご紹介と、コストを抑えたい際や小規模な屋根工事にお勧めの金属瓦について解説いたします。
金属瓦とは
金属板を成型して作られた瓦のことです。従来の瓦は粘土やセメントで作られたものが広く知られていますが、厚さ0.3~0.4ミリほどの鋼板を素材とすることで屋根を非常に軽量にすることができます。
金属を使用していても鋼板色を組み合わせたカラースキームにより、粘土瓦の意匠を表現することが可能です。神社仏閣には本瓦棒葺きの金属瓦をお勧めしております。
金属瓦に使用される様々な素材
金属瓦に使用される鋼板にはいくつかの種類があり、意匠性や耐久年数、コストなどから適したものを選定します。
チタン
非常に錆びにくく、強度も高い素材です。耐久年数は金属素材の中で最も長いとされています。チタンの光沢は時間の経過とともに酸化し、銀灰色の落ちついた瓦の風合いを再現します。その意匠性も大きな特徴の一つです。
耐久年数が長いため、数十年~数百年に一度などの大規模な屋根工事にも採用されています。
銅板
金属瓦以外でも神社仏閣の屋根に広く採用される銅板は、経年による緑青の発錆が特徴です。緑青は銅の内部の腐食を防ぐ効果があり、耐久年数は60年以上とされています(緑青の発錆は立地環境により異なります)。
長い耐久年数と、色の変化による意匠性から神社仏閣で広く採用されています。
ガルバリウム鋼板
一般住宅でも広く採用されている金属屋根材です。近年多くの鋼板メーカーで研究・開発が進められており、従来のものよりもさらに耐久性を高めたガルバリウム鋼板が見られます。それにより長い耐久年数が求められる神社仏閣にも採用されるようになり、チタンや銅板に比べてコストを抑えることができます。
小規模な屋根工事にはガルバリウム鋼板の金属瓦がお勧め
神社仏閣の屋根工事といっても、求める要件は様々だと思います。
地域に根ざした小さな神社やお寺、摂社・末社やお堂といった本殿・本堂以外の境内の建物など、比較的小規模な屋根の工事を行いたい際、チタンや銅板を使用した金属瓦のコストの高さが障壁となることもあるのではないでしょうか。
そこでガルバリウム鋼板を使用した金属瓦をご提案いたします。ガルバリウム鋼板は近年注目の素材であり、金属屋根に最も多く採用されています。鋼板色を組み合わせたカラースキームにより、ガルバリウム鋼板を使用した金属瓦も粘土瓦の風合いに近づけることが可能です。
またガルバリウム鋼板はコストを抑えられるだけでなく、塗装やメンテナンスにより耐久性を高めることもできます。
他にも神社仏閣の屋根工事において、ガルバリウム鋼板を使用した金属瓦がお勧めの具体的なケースをご紹介いたします。
門の屋根改修
境内には建物以外にも、神社では神門・楼門、お寺では山門など各所に門が設置されています。
門は多くの人が出入りする重要な場所ともいえるため、地震・自然災害で倒壊したり事故が発生するなどの恐れを低減するためにも、軽量な金属瓦をお勧めしております。
仮殿の建設
本殿・本堂の改築や修理を行う際、仮殿を建設することがあります。大規模な工事の場合、仮殿の設置期間は数年に及ぶこともあると思います。一時期だけとはいえ、本殿・本堂の代わりを果たす仮殿には相応の建材が求められることと思います。
また近年では仮殿を、本殿・本堂の改築や修理完了後も別の用途で使用するケースが見られており、意匠性と耐久性を持ち合わせた金属瓦をお勧めいたします。
元旦の金属成型瓦の特長
弊社では神社仏閣にお勧めの金属成型瓦として、「本瓦棒元旦’84」をご提案しております。当製品は弊社の様々な工夫を施した神社仏閣に最適な屋根です。その特徴をご紹介いたします。
施工済の屋根を踏まない
屋根の施工は通常、下(軒先側)から上(棟側)へと葺きます。ですが弊社独自のバッキング工法では、屋根を上から下へと葺くことが可能です。
それにより施工済の新しい屋根を踏むことがなく、凹みや傷などを付けずに美しい仕上がりを実現します。特に神社仏閣において屋根というのは、尊厳の象徴ともいえる存在であり、例え施工中であっても土足で屋根を踏まないという心遣いを大切にしております。
心木を使用しない
本瓦棒葺き屋根は等間隔に並べられた木材に金属板を重ねて被せ固定しており、この木材を心木と呼びます。しかし心木は木材のため、屋根裏面の結露や経年に伴い腐食してしまうことがあります。
そのため弊社は、木材を使用しない「心木なし」の屋根として当製品を開発しました。さらなる軽量化の実現と、屋根内部の空気を流動させ結露水の排出を可能にしています。
素屋根を架けずに施工できる場合も
屋根改修を行う際に、鉄骨を組んで建物全体を覆い隠すように建設される仮設の屋根を素屋根と呼びます。
当製品のバッキング工法をご採用いただくと、この素屋根を架けずに施工が可能な場合もございます。素屋根を架けずに施工することができると、コストを抑え工期を短縮できるといったメリットがあります。また、施工の完了した箇所から足場を外すことができ、参拝者に屋根が葺き変わる様子をご覧いただけます。
弊社は金属屋根メーカーとして、神社仏閣の屋根に最適な独自の施工による工夫や金属屋根素材をご提供しております。
工事の規模に関わらず、神社仏閣の新築・改修工事につきましてぜひご相談、お問い合わせください。